歯ぎしりは歯科医院で改善できるって本当?

歯が痛いと歯科医院を受診してみると、虫歯はないけど歯ぎしりによる知覚過敏だ、などと指摘されるケースは少なからずあります。
また虫歯治療のためにレントゲンを撮ってみると、顎関節の形が変形していて歯ぎしりが発覚するケースもあります。
歯ぎしりが長期間続くと抜歯の原因にもなりますし、そこまでいかなくても歯や顎に痛みが生じることもあります。
放置しておくとさまざまな問題を引き起こしますので、家族や親しい人から指摘された人、心当たりがある人は歯科医院を受診し、治療を受けましょう。

代表的な原因と考えられているものはストレスです。
人間関係、社会生活において受けたストレスを歯ぎしりによって解消しようとしている、と考えられています。
ストレスを全く受けずに生活することは不可能ですが、うまく解消することは可能です。

次に挙げられるものとして、歯並び、噛み合わせがあります。
一見きれいな歯並びでも、物を咀嚼する時や横にすり合わせる時に上下の歯一本ずつしか当たっていない、ということはよくあります。
このような状態だと無意識のうちにそこをすり合わせてしまうことがよくあります。
こうなると顎の力が全てその一点に集中してしまいますので思いもよらないダメージを生じることがあります。

また、噛み合わせの変化も原因の一つです。
年齢とともに歯並びや噛み合わせは変化しますが、このような自然の変化ではなく虫歯や歯のぐらつきにより急激な変化があると、その変化について行けずに歯ぎしりを生じてしまうことがあります。

その他に癖も原因の一つです。
集中して作業する時や、スポーツで力を入れる時に癖で食いしばりをするような人は、睡眠中にも食いしばりや歯ぎしりを行っていることが多いのです。

歯ぎしりが続くとさまざまな症状が現れます。
強く噛むことによる歯の周りに炎症が生じる歯根膜炎、歯やかぶせ物が摩耗したり破折したりすることにより知覚過敏や歯髄炎(いわゆる歯の神経の炎症)、口を開ける時に音がしたり痛みが出たり開きにくくなったりする顎関節症、歯を支えようとして骨が肥大する骨隆起など、歯だけではなく顎全体に症状が現れることもあるのです。

一般的に歯ぎしりの治療にはナイトガードと呼ばれるマウスピースが用いられます。
マウスピースには市販のものもありますが、精度、耐久性に問題があり、また逆に噛み合わせに負担をかけることもありますので歯科医院で作製してもらう方が良いでしょう。
歯科医院では型を取ってその人にしか合わないマウスピースを作ることができます。

歯や歯周組織、また歯並びや噛み合わせ原因が求められる場合には当然歯科医院での治療を行うべきです。
放置すると歯髄(神経)が死んでしまったり、抜歯しなければならなくなったりします。
もちろん破折したり摩耗したりした歯の治療も行わなければなりません。

歯ぎしりの治療は、歯ぎしりそのものを抑制するだけではなく、その要因、また歯ぎしりによって生じた症状の治療も含まれます。
それらを総合的に診断、治療できるのは歯科医師です。
歯ぎしりを治したいなら、歯科医院を受診しましょう。